F1日本GP国歌独唱について思うこと
先日行われたF1日本グランプリ。
最近F1の魅力にすっかりハマってしまい、自宅でF1観戦できるありがたいサービスの恩恵を余すことなく享受しております(笑)
実は、今回の日本GPでの国歌独唱にいろいろな意見が出ているようで。
歌った人は
04 Limited Sazabys(フォー・リミテッド・サザビーズ)
というバンドのボーカル。
愛知県出身のバンドだということだが、お恥ずかしながら私は名前くらいしか聞いたことがなかった。
年齢の割に、様々な音楽を聴くという自負はある。
ロックだって好きだし、パンクだって好きだし。
(最近はWANIMAがけっこう気に入ってる)
については、聞いたことはあるかもしれないけど好みじゃなかったのだろうか、名前を見たことがある程度だった。
だから画面に映った時は「誰?」となったのだけど。
まぁ、こんな世界の大舞台で歌える人なら上手なんだろうな。
一応youtube検索したら出てくるので、興味がある人は聞いてほしい。
私の個人的な感想は。
「ちょっと荷が重かったのかな。。。」
なんせ彼をよく知らないので、むしろ率直な感想として受け止めてもらえればいいのだけど。
正直なところ、世界中で流れるものだから、もう少し誰でも知っている人に歌ってもらいたいと思ったのは事実。
ただ、うまいか下手かは、聞き手次第だと思うので、そこに関しては言及しない。
ファンからすればこんな世界の大舞台で、大好きな人が歌を歌うだけで嬉しいだろうし。
でも、F1を純粋に楽しみに来ている人にとっては、「知らない人」かもしれない。
SNSでは様々な感想が生まれていた。
「賛」の意見のほとんどはファンだと思う。
気になったのは、「否定するならお前が歌ってみろ」という意見がけっこう多かったこと。
「あれが彼の味なんだから、知らない奴が否定するな」という意見も多かった。
ファンからすれば、好きな人が侮辱されるのは許せない。
もちろんその気持ちはよくわかる。
私も好きなタレントやアーティストが悪意にさらされるのはいい気持ちはしない。
でも、世界中の人から「賛」ばかりもらえるような人はいない。
ファンがどれだけ「あの人は有名だよ」といっても、ファン以外は彼らの音楽を知らない。
だから「否定的」な意見が出るのは仕方ないと思う。
すべては「受け手」の感想なのだ。
むしろ、「賛」の声より「否」の声に耳を傾けるべきじゃないだろうか。
ファンはどんな風であれ味方なわけだし。
そこに甘えていると、結局それ以上は広がらない。
もし、「自分たちの音楽をわかってくれない人の評価は一切聞かない」というなら、それはもうプロではないと思う。
自分達を貫くというのはカッコイイし、それが認められている大物だって数多くいる。
でも、そんな人たちでも誰もが「賛」の声ばかりを上げるわけではない。
それでも、様々な声を受け止めながらも、乗り切ってきたからこそ今活躍している人は多いと思う。
自分達を支持してくれる人の中だけで認められればいいのなら、いっそアマチュアのほうが楽しくやれると思うし。
なんせ今回は彼らの音楽に興味があるライブのお客ばかりではないのだ。
鈴鹿サーキットに集まった人も、テレビなどを通してF1を見ている人も。
レースを楽しみにしていた人にとって、「あれ誰?」となるほどにしか、まだ彼らが知られていないということ。
厳しいけど、それが現実だと思う。
それに知らない人でも納得のいくような歌だったら、「否」の意見はもっと少なかったかもしれないけど。
プロであることというのは、ミュージシャンに限った話ではない。
誰だってお金をもらって仕事をしていれば、相手からすれば「その手のプロ」なわけだし。
サラリーマンだって、相手に否定されながら懸命に改善策を練ってチャレンジしている人がいっぱいいる。
人気ミュージシャンのように、ファンが味方になってくれるなんてありがたい事態に恵まれる人のほうが圧倒的に少ないと思う。
仲間内で傷をなめあっているばかりだと成長できないし、見識も狭くなる。
それはきっと、どんなことでも同じ。
だから。
国歌独唱について「否」の声をちゃんと受け止めてほしい。
聞かずに否定するのは嫌なので、彼らの曲も聞いてみた。
好みがあるのでなんとも言えないが、GEN氏の歌い方は独唱よりバンドサウンドとしてのほうが魅力的だと思う。
同じ愛知県出身者として、今後の活躍に期待したいと思う。
頑張れ!